僕の現在の職場の年齢構成は、二つの極大点があります。一つは団塊の世代である50代後半ともう一つは40台半ばです。
とはいえ、この二つの世代で構成されていて他の年齢層はほぼ皆無です。
僕が説明するまでもなく団塊の世代は、日本の高度成長期に社会に出てバブルが崩壊する1990年代には最前線で仕事をしていた人たちです。良くも悪くも日本の経済を牽引していた人たちです。一方、40代半ばの人たちは、バブル前夜に学生で就職する頃は売り手市場で、引く手数多で就職の苦労を知らず、社会人になってからも高い給料と多くの仕事にありつけた人たちです。
この人たちに共通することは、若い頃に仕事がたくさんあったので一つ一つの仕事を丁寧にやるというのが苦手で、やりながら何とかなるだろうと考えている節があることです。だから、人を育てるという認識がなく、若い人や部下が困っていても放置することが多く、人が育たないという状況が多いように思います。以前、若者が3年で辞めるとうような本があったと思いますが、その中では同じような仕事をしているのに給料が違うから納得できずにやめるというようなことが書かれていたように思いますが、そういう側面もないわけではないでしょうが僕は違うように思います。
たとえ、社会に出たてであっても一から十まで教えてもらえるような状況はまずないでしょう。でも、仕事をする上でのヒントを授けるなり、失敗を恐れずやってみろと年長者が背中を押してフォローしなければ誰も育たないと思います。人の失敗を笑ったり、見て見ぬふりをしたり、自分はその人に対して何もしていないのに人の欠点ばかりあげつらうことが多く、とても不快に思います。
社会全体が人を思いやったり、できるまで待つことが少なくなっているから人が育たなくなっているのだろうと思う今日この頃です。
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